建築系大学生による人生の楽しみ方
建築学生の日記。。。たまにマジメな話も
感じる月日。
4月に入学してもう2ヶ月が過ぎ、6月も1/3を過ぎた。


はたして、僕はこの2ヶ月間で何かを得たのだろうか。


また、この23年間で、得たものはどんなものなのだろうか。


時間の流れについて考えることがある。

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建築家と施主の関係から生まれるケンチク
建築家と施主の関係。

大学入学当時、僕はこの関係における建築家の存在をこう考えていた。




「建築家というのは、施主の要求を満足させるため存在」




もちろんこれ自体は、間違いではないと思う。

ただし、ココでは、




「施主の言う要求を、どれだけ忠実に具体化できるか」




というのが、建築家を評価する際のパラメーターとして、僕の中に存在していた。




そう考えていたのは、機能性を考えずに、

建築家として売れるための、作品性ばかり重視した建築に対する批判を、

工務店を経営する父親から聞かされていたせいかもしれない。




そんな考えを持ちながら、教員の話を聞いたり、友達と話していく中で、

自分の考えが少しズレていることに気づきはじめた。

特に教員の話から伝わってくる建築家像というものは




「社会に対して自分の考えをうったえ、世の中を良い方向へ導く存在」




だった。

つまり、ココでは



「施主が間違ったことをしようとしてるならば、建築家がそれを正してやらなければならない」



という意味も含んでいた。

大げさに聞こえるかもしれないが、これも間違いとは言えない。

例えば、金儲けばかり考えた施主に対しては、

これから建つであろう建築から生まれるマイナスとなる影響を伝え、

街全体が良くなるような、新たな提案を建築家が示さなくてはならない。




100%同意できないにしても、大学生活を通して、この考えが僕の中に定着していった。




ある時、コンペ終了後のことであるが、その自分の作品を見て、ふと思った。




「こんな家に誰が住みたいと思うのだろうか」




と。

建築学科に毒されていると感じた。

もちろん、与えられる情報を正しく理解していれば問題なかったわけだか、

結果として毒されていた。




また、ある授業で、性能設計に関する講義を受けた。

性能設計というのは、法律で定められる範囲に収めて設計すれば良いというものではなく、

より良い建築を目指すためのものである。

一見すると、設計の範囲が狭まり、建築家としては、嫌な存在らしいが、

これは結局、ユーザーからの意見(クレーム)によって生まれた設計方法であり、

逆に言えば、法律を犯さない範囲であれば、

性能が悪くてもユーザー(施主)がイイと言えばイイものらしい。




ここで僕はひとつの結論にいたる。




「建築は、施主と建築家が、共に作り上げていくものである」




もちろん、構造家・施工屋・設備屋などもあるが、それはおいておくことにする。

つまり、施主の要望を理解しつつ、それらを取り込みながらも、

建築家としての自分の考えを提案していく、といったところである。

これはひとつの解として、今でも僕の中に存在する。




おそらくこれからもずっと持ち続けている考えであると思うが、

それにはある理由がある。

とあるオープンハウスに行った時のこと。

その建築について一生懸命説明してくれる設計者がいた。

「なんでこの小さい家が大きく見えると思う?!それはねぇ・・・」

というような感じで。

こんなに思いをこめて設計してもらえれば幸せだなぁ、なんて思った。

しかし、その家を出た後に、あることを知った。

。。。

その人は設計者ではなかったのだ。

一生懸命に建築のことを説明していた設計者と思っていた人は施主だったのだ。

そのとき感じたのは、建築家の考えが建築として具体化されていて、

同時に、施主の考え(あるいは要望)も具体化されているということ。

共に作り上げている感じが伝わってきた。

しかも、その建築が良かったため、

「建築は、施主と建築家が、共に作り上げていくものである」

という考えは、正しいものであり、最終的な解答と確信していた。




しかし、先日、別のオープンハウスに行ったときのお施主さんからのお話を聞いて、

建築家が建築を設計する際にある、大きな前提を忘れていたことに気づいた。

それは、




「依頼する側はたとえ出来上がった物が建築家の自己満足で あったにしても、作風に惚れ込んで依頼する」




ということ。(これはそのお施主さんの言葉の一部を引用させていただきました。)

設計事務所というのは、ラーメン屋よりも多いということを聞いたことがあります。

そんな中から自分のところに依頼がくるということは、

そこには既に、その建築家への期待や信頼があるということ。

建築家はそれに応える存在であるということ。

忠実に施主の言うことを具体化する存在でもなければ、

共に作り上げていく存在とも違う。




そういえば、昔、

お施主さんが理解のある方だと良い建築ができる、

という話を聞いたことがあった。

その時は、そんなもの建築家の傲慢な考えであり、

いい建築ができない言い訳でしかないと思った。




しかし、普通の買い物とは違い、建築家に依頼するときの信頼度は

少なくともゼロではないはず。

これをどのように生かすかが、建築家の能力であり、

この関係もまた、最高の建築をつくり得るひとつの解だと感じた。




また、この関係を築く際には、それまでに自らの哲学を形成している必要があり、

それを建築化することが、このような関係を築くための第一歩なのだと感じた。

これはいづれの考えにおいても必要なことであると思う。



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しかも、長くなってスミマセン。
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